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1995-2015
Edufund
現地の概況
支援の急務
基金が現在支援している各地区の概況
河北省寛城満州族自治県
寛城満州族自治県は華北と東北とが接するところにあり、万里の長城のすぐ外側に位置しています。燕山山脈に近く、自然条件が厳しいところです。人口は22万人で、満州民族の人が多く住んでいます。中国政府が指定した最貧困県の一つであり、95年の1人あたりの平均収入は1日約20円に過ぎません。
貴州省仁懐市小耳溝地区
貴州省は中国の西南部の奥地で、雲南省と四川省に接する平均海抜1千メートルの高原の省です。同省の農民一人当たりの平均年収は約1万2千円で全国で最も低く、最貧困地域の1つです。小耳溝地区は省都貴陽市から北西約210キロ離れた山間の村で、多くの児童が学校に行けない状況にあります。
雲南省孟連県
雲南省孟連県はミャンマーに接しており、タイ王国とラオスにも近い位置にあります。
孟連県岔河にある南雅小学校は、95年の地震で大きな被害を受けています。学校には7クラスがあり、教師が10人、学生が238人います。
河北省尚義県
河北省の西北に位置し、張家口市に近い県です。98年1月張家口市一帯に大 きな地震があり、学校が倒壊などの大きな被害を受けています
湖北省公安県
長江沿いに位置している県です。98年夏に長江の水が氾濫し、沿岸地域に大 きな被害をもたらしました。公安県は最も被害の大きかった県の1つで、多数の 民家が失われました。
教育の諸問題を解決するための急務、
我々にできること
失学児童への援助
失学児童と失学に直面している児童を学校に戻し、学校に留めることが急務です。そのため、基金の当面の最優先課題は、一人年間80元(約千円)あまりの教材費を含む諸雑費を賄う援助資金をできるだけ多くの児童の手に届けることです。
危険度の高い校舎の修築、設備の充実
多くの児童たちが、照明器具もなく倒壊する危険度の高い老朽化した教室で勉強しています。児童たちが義務教育にふさわしい場で教育を受けられるよう危険校舎の修築や学校設備の充実も緊急課題です。1クラス6年制小学校の修築費用は10万元〜20万元(約150万円〜300万円)がかかります。