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老朽した危険校舎の修築と
設備の改善

　多くの児童たちが、照明器具もなく倒壊する危険度の高い老朽化した教室で勉強しています。日中児童教育基金は、児童たちが義務教育にふさわしい場で教育を受けられるように、危険校舎の修築や学校設備の充実にも取り込んでいます。

　今まで、日中児童教育基金は４つの老朽・倒壊の小学校を修築しました。さらに貧困地域の小学校に３つの図書室を設立し、文具や音楽・体育道具を支援してきました。また、洪水で家が失った児童が学校に寄宿しながら勉強を続ける「春蕾クラス」を設立しました。

河北省寛城県　中日友好希望小学

河北省寛城満州族自治県の葦子溝郷木杖子村小学校は老朽のため使えなくなり、１９９６年に日中児童教育基金が現地教育委員会とともにこれを立て直すことにし、１０万人民元を支援しました。建設される新学校は「寛城満州族自治県中日友好希望小学」と命名されました。１９９６年の８月に基金寄付者からなる訪中団が現地を訪れ、完成間近の中日友好希望小学校を視察しました。９６年のおわりから建設が完了し、小学生が新しい校舎で授業を受けています。

貴州省仁懐市小耳溝地区にある小耳溝小学校は老朽化し、倒壊の危険にありました。久芳成行顧問のご寄贈により、１９９６年９月に新学校の建設が始まり、仁懐市和子小学校と命名されました。９７年３月に新学校の建設が完了し、久芳顧問を迎えて開校式が行われました。久芳顧問は９７年５月に再度貴州省を訪れ、仁懐市の失学児童の就学支援に７万人民元を寄付されました。さらに、和子小学校に図書室を設立しました。

雲南省孟連県岔河にある小学校は、９５年の大地震で大きな被害を受け、修築を必要となりました。学校には７クラスがあり、教師が１０人、学生が２３８人います。孟連県はミャンマーに接しており、タイ王国とラオスにも近い位置にあります。修築費として、基金が９７年に１０万人民元を送金し、支援してきました。９７年９月に修築工事が終了し、「南雅中日友好小学校」と命名されました。子供たちは新校舎で勉強できるようになりました。

比企執氏のご寄贈により、１９９７年に寛城県中日友好希望小学に比企執図書室が設立されました。

久芳成行顧問のご寄贈により、１９９７年に仁懐市和子小学校図書室に図書室が設立されました。

９８年１月に河北省張家口市一帯に大きな地震があり、民家や学校に大きな被害をもたらしました。大阪大学中国人留学生学友会が留学生に寄付を募ったところ、８０万円近くの募金が集まりました。日中児童教育基金は大阪大学中国人留学生学友会と共同で倒壊した尚義県紅土梁鎮小学校の再建を支援し、さらに８０万日本円を援助して校舎の修築に取り込んでいます。現在小学校の修築が進行中で、工事が１９９９年中に終わる予定です。

１９９８年の夏に長江の水が氾濫し、大きな被害をもたらしました。日中児童教育基金は中国児童少年基金会（宋慶齢基金会ともいう）が進めている春蕾計画と協力し、最も被害が大きかった湖北省公安県に春蕾クラスを設立しました。春蕾クラスは貧困な少女を対象に、学校で寄宿しながら小学校教育を続けられるように作られたものです。９８年に６万人民元を送金して、洪水で家を失った公安県孟溪大（土完）の女子生徒５０人が学校で寄宿して勉強を続けられるようになりました。

１９９８年に、東京支部を中心に日本国際協力財団ご寄付の５０万日本円で、貴州省織金県城関三小学校に図書室を設立しました。

１９９９年に、東京支部は同地区の教育事業工商連合分会の依頼を受け、300万円あまりで湖南省渕陽市耀家和光彩小学校を建設しました。

2000年、東京支部を中心に、耀家和光彩小学校の校庭舗装工事を行ない、併せて校庭周囲に若木を植樹しました。

2000年、河北省寛城県満州族自治県の小学校5校に、教育実験設備の支援事業を行ない、天びん、磁石、顕微鏡、温度計、ビデオデッキ、カラーテレビ、数学教具などを支援し、小学生の学習生活を充実しました。

河北省寛城県と貴州省仁懐市の貧困児童や学校に、文具、体育・音楽道具を多数寄贈しました。

田舎の貧困地方の教員、学生及び地方教育管理部門の願望に答え，湖南省渕陽市耀家和光彩小学校及び河北省寛城県下坎子小学校学校にコンピュータ室を設置しました。